橘 美亜子 ……あれ? ど、どうしたのっ!? 違うわよ、バカ 私の調査だと〜〜〜と思ったけど? やめてください! お待ちしておりました さっきのはナシなんて言わないでくださいよ なんで……こんなことしたんですか? 商業じゃない自費出版のジャーナリズムの真髄ってやつをみせてやるわ −−いやぁ、こういうことってあるのねぇ;何もかも自分の思いどおりにいっちゃう やっぱ日頃の行いがいいからかな? これまで不運続きだった私に、ようやくツキが巡ってきたんだからーー 何よそれ マジ……? ちーっス! それまで!ストップ! やっぱり、私の判断は間違ってなかったわ うんうん こ・た・え・て!! ビンゴ! う〜〜ん なによ? ……バカねえ 余裕がなかったのよ………… テンパってたからに決まってるでしょ う〜ん、今日もいい天気ねェ ……っと、ヤバイ! 行くわよ どういうこと? どゆこと? なるほどね! ま、私が用意していた答えとだいたい同じだわ しっかりしなきゃね・・・… え?大丈夫、大丈夫 こんなのたいしたことないわよ ……それに、もうここまできたらやめられないわ さて……これからどうしよっか? え? 大丈夫よ。そのくらい よかった…… いよいよヤバイ気がしてきて --そう 自分たちだけは大丈夫……なんて、全く根拠もないことを信じていたように思うの ……私、何にも考えてなかった…… 私ってそういうところがある。勝手で……それは自分でもわかってるんだけど……。だめだな…… なるほどね 私にはね、夢があるの 大手の出版社か放送局に就職して いずれ世界を股にかけて活躍するジャーナリストになるのよ 私がこの学校で新聞部の創設を勝ち取ろうとしているのもそのため あー、もうっ! 尚人さんっていうんだけど 義理の兄の弟だから、義兄弟ってことになるのかな お姉ちゃんに心配かけたくないからはっきりした処理もとれないのよ 何より、本人に悪気がないし 深刻なんだからね〜 私の勘よ! 来ないでーっ!!! なるほど…… やめてください。それは無理です これではっきりしたわ なに はあ? あ……! オッケー! ああっ、もうっ!! やめやめ! 事件は部室で起こっているんじゃないわ!外へ出るのよ!外へ! 現場よ 行き詰まったときは現場に戻る これが鉄則よ ちょうどいいわ あ、そう…… ーーそっか 確かにそれはヘンね…… わかんないことはいくら考えてもわからないわ さ〜て、始めますかァ! げげっ。これはっーー! ラッキー! あの子もあんな顔してズルしようってしてたワケね じれったいわねぇ チャンスよ! ありゃ 何よ? 何が? …………? え……? ……やっぱり…… じゃ、捜査会議を始めましょ もう、ワトソン君がしっかりしないでどうするのよ? なにヘンな顔をしてるの あれっ?……っじゃないわよ! この、スケベ!チカン!!ヘンタイ!! とっとと出てけーーーっ!! なんとか言いなさいよ ちょっと!!人を変態みたいに言わないでよ 裸じゃないわよ ちゃんと下着つけていたでしょ!? うそつけ ジロジロ見てたくせに 橘見亜子、十六歳 牡羊座のB型 出身は京都……だから、この寮に入っているの それからご存じの通り新聞部の部長 趣味はクロスワードで 好きな言葉は「いぶし銀」ーー響きがいいのよね あと、好きな食べ物は浅漬け! ……まあ、こんなもんかな 上から100・200・3 信じる信じないは自由よ ……っていうかキミは一度私の着替えのぞいているから、知ってるんだっけ? そりゃ現場に決まってるじゃない 殺人事件の捜査といえば現場百回 これが基本だって読んだ小説に書いてあったわ あ〜あ、重要な手がかりナシか〜 そこをなんとか! ……もうダメみたいね! ビックリしたな。も〜!! あっ1? ……どういうこと? 何があったの? わからないわ ふーん、大変なのにェ…… なにいってんの! やるったらやるの! 上等じゃない……!! ああ、もう……! あれは…… ほら、シャンとする! 気合い入れなきゃ いけないんだからね……! 問題のはそこなのよね 親しくない人、先生:敬語、〜さん、〜先生 親しい人:呼び捨て(なんだ、優子じゃない。あんたも)、〜くん(恵くん)←キミ